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玉川・2008・夏 ~1日目・前編~

玉川温泉、夏の旅が始まります。今年は1泊増やし、初日に白神山地に向かいます。
いつもの通り出発は夜の10時過ぎ。8月12日の出発となりました。
東北自動車道に佐野ICから乗ります。この時間、けっこう混んでいますが流れてます。

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心配だったお天気も大丈夫そう!岩手山、ちょっと雲かかってますけど(笑)
岩手県盛岡をちょっとすぎたあたり、朝5時になろうかというところです。

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弘前・大鰐ICで下りたのが6時頃。今回目指すのは青森側のミニ白神です。
立派な鳥居が見えてきました。岩木山神社です。後に見えるのが岩木山(津軽富士)

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せっかくなので旅の無事をお参りしていくことにしました。とても立派なお社です。
7時頃でしたが、ちょうど朝のお勤めの祝詞をあげているところでした。

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こういうところ、ちょっと日光の東照宮を思わせる造りです。
お掃除の奉仕に来てらしたおばちゃんたちが話しかけてくれました。ご苦労様です。
ちょうど朝ご飯の時間、鳥居に近くに岩盤浴用のゴザを敷いて朝食です。
今回はおにぎりを持ってきただけなので、写真はありません(笑)




さあ、初日から今回の旅のメインイベント(笑)白神はもうすぐそこです。
白神山地は青森県と秋田県にまたがる130,000haのブナの原生林を主体とする山地。
世界遺産に登録されたのは、そのなかの一部17,000haほどの地域です。
歩いてまわれるコースがいくつかあるのですが、私たちが選んだのはミニ白神

52ha(東京ドーム4個分)の手付かずの山。このエリアに白神山地が凝縮されています。
藩政時代から「田山」として田んぼの水を確保する為に護られてきた山なんだそうです。

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まずは くろもり館で入山料300円を払い、入山カードに名前を書きます。
そしてここでは1人500円を払うと、ガイドさんが一緒に歩いてくれるんです。
さっそくお願いしました。アブ除けの団扇と杖を借ります。外回りコース、出発です。

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少し山に分け入っただけで、もうこんなブナやミズナラの林が広がります。

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この2つが一番多く目に付いた木。手前の赤い実をつけたのがオオカメノキ。
葉っぱが亀の甲羅に似ているところから名が付いたそうです。
奥の黒っぽい細い木はクロモジ。そう、和菓子に添えて出すようじの黒文字はこの枝から。
落ちていた木を割って匂いを嗅がせてくれました。爽やかな香り!

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ガイドさんの後ろを付いていきます。遊歩道が整備され、途中坂道もあったりしますが
ちょっと歩いては木々の説明をしてくれるので、さほど大変ではありません。

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ガイドさん、健脚で植物に詳しい方です。ユーモアもあって楽しいツアー!
津軽弁はときどき聞き取りにくいこともあるけど、耳ざわりのよいお国言葉でした。

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散策路なかほどの森の湧きつぼ。清水が湧いて出ています。苔もキレイ!

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これ、キレイでしょう?名前忘れちゃったんだけど(爆)フリフリの葉っぱ。
次々説明してくれるんです。ブナ、ミズナラ、トチノキ、ホウバなんかの木は判ります。
花は終わったけど、シラネアオイ、トリカブトなんかもあります。ミズヒキ、ツクバネも。
珍しいものの方が多いけど、あまりにたくさんで憶えきれません(笑)
ガイドさん「みなさん、忘れるから大丈夫です(笑)」

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途中でガイドさんが鳥小屋のようなところから取り出したのは聴診器。
ブナの木が水を吸い上げる音を聞きます。
遠くの方で小さく ゴ~ という音が聞こえてきました!

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これもたくさん見かけました、名前忘れたけど(爆)
熟すと筋のところから4辺に割れるんだそうです。

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これは樹齢200年ほどの木。中は朽ちて空洞になっています。
木って樹皮が残っていれば空洞になっても大丈夫なんだそうです。
でも、木って年輪で樹齢を測ったりするでしょ?どうするのか、ガイドさんに訊きました。
だいたい幹の太さで判るんだそうです。

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茸も何種類も見かけました。これはタマゴタケ。根元の白い部分が卵の殻みたい。
色が綺麗な茸は毒茸の場合が多いと聞きますが、これは食べても大丈夫なんだそうです。

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これはベニタケ。こっちは毒茸だそうです。

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これは樹齢約300年の巨木。いろいろなものを見てきた木です。

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白円の中が一番判りやすいかな?ツキノワグマの爪のあとです。
周りにあるのも全部そう。これね、見上げるほどのけっこう高い位置についてました。
熊に遭遇しても、木に登って助かろうとは思っちゃダメみたいですね・・・。

オニグルミの木もあって、実が落ちていました。リスが食べに来るそうです。
ゆっくり説明を聞きながら1時間半ほどの散策でした。
この中に世界遺産地域と同じような形態が凝縮されているので、初心者向きですね。

途中、湿地帯もあって、そこはとても蒸し暑かったです。
湿地帯にはブナやミズナラは育たないそうです。花の終わった水芭蕉もありました。
入山料を払えば自由に歩いてまわれるけれど、やっぱりガイドさんがいた方が楽しい!
大方は忘れちゃったけど(爆)樹木・植物の名前も教えてもらえるし。

最初のくろもり館に戻って一休み。どくだみなどが入った薬草茶がサービス。
飲みやすくて美味しかったです!疲れが取れる感じでした。
ずっと歩いてみたかった白神山地。初心者向けとはいえ堪能しました。
術後6年経ったこの時期になったからこそ歩けたのだと思います。

予定より早い時間スタートで周れたので、この時点で11時。
さあ、十三湖に向かいましょう!
by british-green | 2008-08-26 21:06 | 旅は道連れ