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清須会議

三谷幸喜お得意の群像劇。自身の17年ぶりの書き下ろし小説を、脚色・監督。

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本能寺の変で死去した織田信長、その後継者を決めるために家臣たちが
繰り広げる頭脳戦。信長の妹・お市の方や家臣それぞれの思惑が交差します。
日本史上、初めて合議によって歴史が動いたとされる清須会議の数日を描きます。

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筆頭家老の柴田勝家(役所広司)は信長の三男でしっかり者の信孝(坂東巳之助)を
羽柴秀吉(大泉洋)は次男で大うつけ者と噂される信雄(妻夫木聡)を推薦します。
とはいえ、どちらも主君としてはイマイチ(苦笑)

2人の力量を試すために、あれこれ繰り広げられる「イベント」?も面白い。

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猪突猛進な勝家、方や民に絶大なる人気の秀吉。
会議は4人で行われ、丹羽長秀()小日向文世)池田恒興(佐藤浩市)がどちらに
付くか、それぞれの家臣がどうでるか。これもまた、一つの戦さともいえます。

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お市の方にベタ惚れの勝家、お市の方は秀吉への恨みから勝家に肩入れします。
お市の方の方が1枚も2枚もうわて(笑)結局は結婚するんですけどね。

上司・勝家に付くべきではあるものの、秀吉との友情に苦慮する前田利家(浅野忠信)
キーパーソンともいうべき信長の弟・三十郎(伊勢谷友介)と思惑が交差します。
駆け引きと根回しが肝心と言うのは、すでにこの時代から始まっていたのですね(笑)

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人懐っこい笑顔を見せる内側で、手段を選ばず、己の目的のためにはなんでも利用する
秀吉が推した三法師(織田信長と武田信玄の孫)が後継者となります。
3歳の三法師、後見は秀吉となり、ここから一気に秀吉の時代が始まっていくのです。

秀吉側、軍師・黒田官兵衛(寺島進)が出てきます。一くせありそうで、爽やかな
岡田准一くんとはずいぶんイメージが違います(笑)

三谷作品には、こんな人が!と思う大物俳優がチョイ役で出演することが度々。
今回、更科六兵衛さん(西田敏行)が登場、ほんの一瞬の監督の遊び心(笑)
by british-green | 2014-02-02 16:21 | CINEMA