2013年 11月 17日
エリジウム
汚染と人口増加で荒廃し、犯罪と貧困が蔓延した世界では、ドロイドという
高圧的なセキュリティ用ヒューマノイド(人間型ロボット)が取り締まる地球。
マックスは過酷な工場労働に従事するなか、ある日事故で大量の照射線を浴びて
余命5日と宣告されてしまいます。
スペースコロニー・エリジウム、そこは一握りの富裕層のパラダイス。
争いもなく貧しさもなく、最先端医療でほぼ永遠の命を約束された場所。
刻一刻と弱っていくマックスの身体、一縷の望みを闇商人にゆだねます。
データ内蔵のコンピューターを身体に埋め込み、パワースーツを装着。
厳重なセキュリティをかいくぐり、エリジウムにたどり着いたマックス。
医療ポッドに向かう道はまだまだ険しく、行く手には強敵が待ち受けます。
エリジウムの防衛長官・デラコート(ジョディ・フォスター)は野心家。
冷淡で情け容赦なし。癌も難病も、瞬時に治癒してしまう医療ポッドのお陰で
実は180歳(驚)エリジウムを支配しようと虎視眈々。
医療ポッドは、横たわるだけで全ての病も怪我も治します。
生きることにがむしゃらだったマックスを待ち受けていたのは、思いもよらぬ
究極の選択でした。孤児だったマックスを見守ってくれたシスターの言葉。
何を為すべきか、誰をすくうべきか。マックスの選択が哀しすぎました。
エリジウムの美しさ、でもそれは薄っぺらな世界。
荒廃した地球、生きることだけしかない暗闇の世界。
両極端ではあるけど、100年後の地球がこのようになっていないことを
心から願うばかりです。不老不死は、果たして幸せなのでしょうか・・・。
by british-green
| 2013-11-17 21:50
| CINEMA