2013年 06月 17日
八百万の神々
とはいうものの、島根まで旅行した訳ではありません。
この時点では、PET検査を受けることすら決まっていなかったのですが、今思えば
神様にお願いするには絶妙のお出かけになりました。
北関東道を東に向かいます。1ヶ月ほど前なので、麦秋と早めの田植えが一緒。
筑波山が近づいてきました。
笠間西ICでおりると国道50号、下りた目の前にある出雲大社。
20年前に、出雲大社から分霊された、出雲大社常陸分社です。
家を出たのがお昼、1時間で着きました。お参りの前に、生き神様の腹ごしらえを。
境内にある出雲館、ここは常陸蕎麦が食べられるのです。
この向こうがお食事処・ぷりえーる。手前がガラス工房・神魂(かもす)。
ガラス制作はなんと神主さん!体験工房まであります。素敵な作品がたくさんです。
テラス席もあって、この季節、緑を渡る風を感じながらのお茶も素敵。
冷たい胡麻つけ蕎麦を頂きました。ガラスの器というのも良いでしょう?
胡麻だれがとても良いお味でした。炊き込みご飯まで付いてて、ボリューミー。
駐車場からはこの御影石の大鳥居から階段で上がることが出来ます。
明神鳥居形式としては国内最大で、高さ11mもあります。
ですが私たちは、左手の急坂を上ることにしました。皆さん、こちらを選ばれてます。
ここでやっと半分くらいかしら?かなりの急こう配!
島根・出雲大社と長野・諏訪大社を結んだ直線上に、この出雲大社常陸分社。
ご祭神は大黒様・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
大国主大神の第二御子神である建御名方大神(たけみなかたのおおかみ)が
鎮座するのが、先程の諏訪大社。そして神代の昔、常陸の国(現在の茨城県)の
少彦名神(すくなひこなのかみ)と共に国づくりに励まれたと伝えられています。
拝殿内の天井画。島田コウドウ氏の大作「常陸の雲」は60畳ほどの大きさ。
大しめ縄は16m、6tもある見事なもの。一帯は済んだ空気が漂います。
拝殿横には展望所。真ん中辺りを国道50号が通っています。
拝殿奥には本殿。
この写真の左端の先あたりに拝礼所があります。御神座は西向きなのでこの位置で
拝礼をします。出雲大社は二礼・四拍手・一礼なのです。
本殿は島根出雲大社と同じ、総檜の大社造り。
縄文時代の巨木信仰に基づくもので、神社様式としては最古のものなんだそうです。
本殿のそのまた奥は、うっそうとした木立。
ずっと歩いて行くとお休み処のような建物が。実はここ、霊園なのです。
それも樹木葬ができる、宗派を問わない霊園なんです。
ここは合同区画、桜の木の下に眠るというのも悪くありません。
できればお隣はカッコイイおにーさんか、渋いオジサマが希望(爆)
1区画は人一人が横たわったくらいの大きさ。6種類くらいの中から、好きな樹木を
植えることができます。私の大好きな椿もありました。
墓石に水ではなく、樹木に水をなんですね。生前に植えられた方もいるそうなので
だいぶ育っている木もありました。鳥のさえずりも聞こえ、静かで良いところです。
私たちには子供もいないので、ここに2人で入るのも悪くないねと話しました。
何より、八百万の神様たちが側にいるのですもの。
ここでずいぶんゆっくりしてしまいました。笠間市内に向かいます。
by british-green
| 2013-06-17 22:36
| 大人の遠足