十三人の刺客


珍しく邦画、しかも時代劇でございます。
最近、邦画頑張ってるよね~。年末にかけて、時代劇巨編が次々公開のようです。

c0127460_2245512.jpg

片岡千恵蔵主演・工藤栄一監督で1963年に公開された作品のリメイク。
工藤栄一監督はTVでも数々の時代劇を監督してますけど
私は工藤栄一といえば、ショーケンの「傷だらけの天使たち」なんですよね~。

c0127460_2252237.jpg

主演は最近お茶目なCMが人気の 役所広司。ますます渋みが増しております。
のほほ~んとしたとこも、抑えきれない感情を控えめにむきだすとこもいいなぁ。

c0127460_2271792.jpg

刺客たちも眼力あります。伊原剛志の寡黙な浪人も素敵。
主人公の御目付役・島田新左衛門(役所広司)の甥っ子を演じる山田孝之も良いですね。

お話は、稲垣吾郎ちゃん扮する暴君を暗殺するために、集められた13人の刺客。
暴君ではあるけれど、主君なのでそれを阻止しようとする明石藩との攻防戦。
人材集めから始まるけど、若いお侍さんたちがイマイチ区別がつきません(苦笑)

序盤には暴君の暴君たるゆえんを知らしめるためのシーンが続くのですが、グロいです。
気の弱い人は目を覆いたくなるかもしれないグロさです。
私は想定内でしたが、夫の感想はグロ過ぎ。そういう映画は観てこなかったもんね。
実際の残酷さを直接見せるところ、音声と雰囲気だけで想像させるところ。
ただ、これがあることによって新左衛門の怒りと暗殺へのモチベーションが高まるので
必要だったのかなあとは思いました。

c0127460_2273814.jpg

登場時間だけでいえば「チョイ役」といってもいいのですが、チョイ役が豪華!
内野聖陽、平幹二朗、松本幸四郎と主役を張れる方がチョイ役なんです。

そして十三人の一人、松方弘樹。マグロ釣ってるだけのおっちゃんではありませぬ。
さすがの殺陣。後半は息をもつかせぬ50分近い斬り合いが続くのですが
所作が「これぞ時代劇!」なんですね~。画面が締まってイイ感じになりました。

脇を締める岸部一徳や光石研、不思議な山の男・伊勢谷友介も良い味でした。

c0127460_2275531.jpg

暴君を守る鬼頭半兵衛役の市村正親。新左衛門とは剣の同門だったという間柄。
この方、舞台俳優さんなので、映画といえども声が良く通っていました。
暴君を守らなければならない自分の地位を、一番悔しく思っていたのかも。

写真はありませんが、吾郎ちゃんの暴君が素晴らしい!
バカ殿ではあるけど馬鹿ではないんですね。そこが気味が悪くて恐ろしい。
無表情で残虐非道を繰り返し、虚無の果てに到達する狂気。
そこまでしなければ得られなかった生の証しだけれど、まもなく江戸の世は終わりを告げます。

武士の矜持とはなんぞや・・・いつの世も矜持を保つことは難しいのかな。
[PR]
by british-green | 2010-11-01 16:25 | CINEMA