人気ブログランキング | 話題のタグを見る

馬頭広重美術館

簗を後にして向かった先は、一度訪れてみたいと思っていたこちら。

馬頭広重美術館_c0127460_22193910.jpg

馬頭広重美術館。幕末の浮世絵師歌川(安藤)広重の作品を中心とする浮世絵の美術館です。
阪神淡路大震災で倒壊した蔵から、大量に発見された広重の肉筆画が、持ち主ゆかりの
馬頭町に寄贈されて、こんな素敵な美術館でお披露目されています。

馬頭広重美術館_c0127460_22203576.jpg

建物だけではなく、周辺一帯がとてもいい雰囲気の美術館なんです。
建物の中を通る石畳の広重街道と呼ばれる道を経て、禅寺・乾徳寺へと続きます。

馬頭広重美術館_c0127460_22212118.jpg

美術館エントランス。この美しい建物は隈 研吾(くま けんご)氏の設計です。
東京ミッドタウンのサントリー美術館、浜名湖花博のエントランス
そして吉永小百合のシャープ「アクオス」のCMの竹の家を設計した方です。
地元の八溝杉のルーバーで包まれた、切妻の大屋根が遠くからでも美しいデザイン。
内装も烏山和紙や芦野石など、地元の特産物を上手く使ってあります。

展示された浮世絵も見応えがありました。広重の肉筆画や版画だけではなく
企画展示ということもあって、葛飾北斎や歌川国芳の作品も数多く展示されていました。
美人画の着物の柄の美しさなど、浮かび上がってくるような鮮やかさ!
初期の遠近法の稚拙さから、だんだんと巧みな表現に移り変わってゆくのが判りました。

馬頭広重美術館_c0127460_22215117.jpg

広重街道をへだてたレストラン。浮世絵を堪能した後にティータイム。
コーヒーは近在の小砂焼き(こいさごやき)のカップで出してくれます。
静かなゆったりとした時間を過せました。
by british-green | 2008-10-28 23:00 | MY FAVORITE