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玉川・2012・夏 ~4日目~

夏の玉川もいよいよ最終日。帰り道を考えて、この日は早朝岩盤浴に向かいます。
5時ちょっと前にお宿を出ました。岩盤までは、小さなトンネルと短い橋をいくつか。
トンネルを抜けてすぐの橋の手前に、1台ワンボックスが止まっていました。
バックミラーを見た夫が「あれ?外人さんが手を振ってる・・・」

戻ってみると、お年寄り夫婦の自爆事故、外国人のおにーさんは助けを求めてたのです。
助手席側のフロントが大きく凹み、フロントガラスは全て無くなっていました。
ガードレールに激突したらしく、かなり大きな損傷でした。
おじいちゃんはパニクって、車検証を探すばかり。おばあちゃんの方が気丈でした。
車で寝泊まりしながら玉川温泉に通い、この時はトイレに向かう途中だったもよう。

幸いなことにおばあちゃんは後部席にいて、お二人とも怪我はない様子です。
外国人のおにーさんは、たまたま通りかかったものの、言葉が判らなくてお困りでした。
言葉が、というよりも津軽なまりが判らなかったようで、私たちとは普通に会話できます。
取りあえず車を移動させようと、たまたま脇に工事用の資材置き場があったので
おにーさんにもお手伝いいただいてどかしました。

老夫婦は携帯も持っていないので、保険会社の事故受付に電話しました。
事情を話すと、レッカーが来るまでに2時間くらいかかるとのこと。
優しいおにーさんにお礼を言って引き揚げてもらいました。

おばあちゃんの話だと青森市内在住、(三内丸山)遺跡のそばだと言ってます。
レッカーも青森市内から。お怪我もなさそうなので後は保険会社にお任せです。
岩盤浴は無理かも・・・と思っていましたが、1時間遅れでできました。
途中、保険会社から電話があり(いやもう、現場にはいないんですけど・苦笑)
待ち2時間が1時間になったそうで、ちょうど帰り道に警察の事故処理と一緒に
レッカーがきていました。ご無事でご自宅に帰られたことと思います。


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1時間遅れですが、最後の岩盤浴と強酸性のお風呂を堪能いたしました。
帰りは長い道のり、しっかり朝ご飯を頂きます。和朝食にしました。
玄米ご飯が美味しそうだったので、白いご飯とハーフ。温泉卵にとろろも付けて
おかずもたっぷりな、朝からスタミナご飯!

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さつま芋のポタージュ、冷凍のブルーベリーは半解凍で美味しゅうございました。


今回の収穫は、何よりたっぷり岩盤浴が出来たこと!テントは有り難いですね~。
次回はちょっと間が空いて、来年の5月。また来れますように!

東北道、まだまだ酷い渋滞は有りません、目指すは岩手の一関。

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一関でちょうどお昼ご飯の時間。駅近くの三彩館ふじせいで一関名物を頂きます。

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一口もち膳お雑煮付き。一関はもち文化、お腹いっぱいがおもてなしということで
お餅は最高のご馳走なんだそうです。珍しいのは川えび、しょうが、じゅうね(えごま)かな。
甘辛それぞれ、一口ずつですがお腹にたまります。真ん中の大根おろしでお口直し。
お雑煮は千切り野菜たっぷりに鶏と油揚げ、薄味で家でも真似したくなりました。

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帰り道に選んだのは猊鼻渓(げいびけい)の舟下り。

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5月に訪れた、かあこう団子の厳美渓(げんびけい)も同じ一関にあります。
あちらは浸食による奇岩でしたが、ここは石灰岩の岸壁が続く景勝地。

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乗り込む前に魚のエサもGETしました。

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この舟を作ったのは船頭さんたち。船大工も兼ねているのだそうです。











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出発して間もなく、帰りの舟とすれ違います。帰りの舟???
そうなんです、チケットにも書いてありますがココは往復の舟下りなのです。
この船頭さんは女性、もうお一方女性がいます。

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さっそくエサを投げ入れた人がいて、元気いっぱいジャンプした魚の着水跡(笑)

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日本百景の一つ猊鼻渓は、50mを越える石灰岩の岸壁が2kmも続く渓谷。

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魚のエサのおこぼれに与るカモたち(笑)

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毘沙門窟のお賽銭箱、入れば願いが叶うらしいのですが超難関。

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真ん中左よりのおにーさんが見事に投げ入れ、拍手喝采をあびておりました。
岩には名前が付いています。これは何だっけかなぁ・・・。

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こちらは人の横顔に見えませんか?

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凌雲岩、いかにも雲まで届きそう。

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数cmの小魚から大きな鯉まで、ここにはたくさんの魚がいます。

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折り返し地点でいったん舟を下り、向こうの橋を渡ります。

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こんなものがあります。うん玉、5個100円でいろいろな文字から好きなものを選びます。

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向こうの小さな穴に投げ入れ、見事入ったら願いが叶うそうです。こちらも超難関。
ところが、先程のお賽銭のおにーさん、またしても見事に命中でした。スゴ~イ!

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その間、船頭さんはこうして待っていてくれます。手前の方も女性。
この長い棹1本で、巧みに舟を操っているのです。

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帰りは船頭さんの「げいび追分」を聴きながら。
私たちの舟の船頭さんは、おそらく最年長の72歳。なかなか渋い喉を聴かせてくれました。

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エサを貰えるのが解っているので、鯉たちは舟に伴走。
大きな口を開けて我先にと争うように。ここの魚たち、みんな健康優良児です(笑)

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静かでゆったりとした時間が流れます。往復で約90分程。
飲みながら、食べながら、命の洗濯の時間が夏の暑さを忘れさせてくれます。
今は緑が鮮やかですが、紅葉も綺麗だそうです。雪景色の中、こたつ舟でお鍋なんぞも
あるそうで、四季折々に訪れてみたくなりました。



さてさて、玉川行きの〆といえば米沢(爆)わりと順調で、ちょうど夕食時に着く予定。
今回はどのお店がいいか、ガイドブックを探します。まだまだ行ってないお店がいっぱい。

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そういえば昔々、母との旅行で行けなかった米沢牛のお店があったんだった。
夜は要予約とあります。夫が電話するとOKでした。
内容を聞かれたらしく「ヒレを200gで」とか言ってます。お値段聞いてないよね?

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吉亭(よしてい)立派なお屋敷、かなり広い敷地です。
絹織物の織元だったお家で、建物は100年ほど昔のもの、文化庁の有形文化財建造物に
登録されているそうなんです。入ってすぐに、立派な囲炉裏のお部屋がありました。

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右手にあるテーブル席で頂きます。ちょっとだけお庭が見えますけど、広い広いお庭は
400年の歴史があるそうで、昼間明るい時に是非拝見したい!

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お肉は頼んでありましたが、それにご飯セットを付けました。
卵豆腐もお上品、上物のじゅんさいも添えられています。

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こちらが米沢牛のヒレステーキ200g!フライドさつま芋とあわび茸の付け合わせ。
ホースラディッシュとお醤油、もみじおろしとポン酢の2種類のタレで頂きます。
下世話ではございますが、お肉は諭吉さん1人!今までの米沢で一番お高い!
ですが、お値段以上のお値打ち。良いお肉はこんなに食べてももたれません。
旅先だからの贅沢ではありますが、美味しすぎでした!!!


大きな渋滞もなく、いつもよりちょっと早い夜中1時に帰宅しました。
お天気もまずまずで、何より行きたかった場所食べたかったものを思い残すことなく(笑)
東北は本当に素敵なところです!長い旅のお話、お付き合いありがとうございました。
by british-green | 2012-09-27 18:51 | 旅は道連れ