2011年 04月 07日
ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島
今回は3D!Tさんなんて「手が動いちゃったら止めてね」ですって(笑)ネタバレもありです。
ですが、まずはタイトルに文句を言いたい!!!このチープな副題は何?
原作はThe Voyage of The Dawn Treader 「朝びらき丸、東の海へ」という
海洋冒険小説らしいワクワクするようなタイトルなのです。
↑ この朝びらき丸の造作がとっても素敵!
細かいところまでナルニアらしさにこだわった、美しい帆船なのです。
ペベンシー4兄妹のうち、今回はエドマンドとルーシーがナルニアに呼ばれます。
上の2人、ピーターとスーザンは大人への階段を上り始め、もうナルニアにくることは
出来ないことを、前作「カスピアン王子と角笛」の最後でアスランに告げられていました。
エドマンドとルーシーは従兄弟のユースチスの家に預けられていて、壁に掛かった帆船の絵を
見ている時にユースチスとともにナルニアに呼ばれます。
懐かしい友人、カスピアン王子(今はカスピアン王ですね)と再会。
カスピアンは、東の海へ旅立った亡き父の7人の友人を探す航海の途中でした。
七卿の7本の剣をアスランのテーブルに並べ、悪の魔法を解かなくてはなりません。
行く先々の島々では様々な誘惑が待ち受けていて、それは大きな試練であること。
前作でナルニアに置いてきたエドマンドの懐中電灯!今回も大活躍です。
エドマンド、すっかり好青年になりました。この冒険で、なおいっそうの成長を遂げます。
誇り高きネズミの戦士、リーピチープも健在でした。
いきなりナルニアの世界に放り込まれ、物言う生き物たちを目の当たりにして戸惑う
ユースチスを、リーピチープはそれとなく気遣い力になろうとします。
誘惑のさなかでドラゴンに変えられてしまったユースチス、励まし続けたのも彼でした。
このユースチス、ひねくれ者で可愛げがなく自分勝手な困ったちゃん。
よくぞこんな子を見つけてきたと思うほど、役柄にピッタリな子役でした。
前作では頼りなくまだまだ子供っぽさが残っていた(原作は少年)カスピアン。
王になってすっかり民の信頼を得ていました。ベン・バーンズも少し大人になって素敵度UP!
お髭も似合う若き王は、船員を鼓舞します。「ナルニアのために!」
民の心を一つにするには、相手の目をしっかり見据え、国を思う熱き思いを伝えること。
どこぞの国のリーダーに見習ってほしいわ!
東の果てにはアスランの国があるそうです。リーピチープは長年の夢を叶えるために
アスランの国へ行くことを許されます。誇り高き紳士にこそ相応しい国だと。
そしてエドマンドとルーシーはもう大人の階段を上り始めました。
ということは、ナルニアにはもう来ることが出来ないのです。洋服ダンスを最初に開けた
子供のルーシーも、すっかり少女へと成長し憧れの姉スーザンに近づきました。
この旅で一番成長したユースチス、彼はまだナルニアが必要としてるようです。
原作「銀のいす」では大活躍のユースチスなので、続編があることを楽しみにしましょう。
by british-green
| 2011-04-07 21:19
| CINEMA